◆嵐の贈り物(再)◆

 

時として、神様は、それ以外の方法では決して起こらない“何か”を究極的に実現させるようなかたちで、嵐がやってくることを許される。 

~ベス・ムーア~ 

(アーティスト) ジョン・スローン 

 

【解説】 印象的な絵ですね。一天にわかにかき曇り、森の向こうには真っ黒な雨雲と、雷鳴一閃。一人の主婦が、強風で横なぎになっている洗濯物を大急ぎで取り込みにかかっています。おそらく数分ののちには、嵐がこの民家の上を荒々しく通り過ぎるでしょう。でもこの絵が印象的なのは、上空の雨雲の上、そして向こうに広がる明るい空によって、この嵐が“一時的なもの”であること、そして、激しい雷雨の隣にまばゆいばかりの陽光を配することによって、嵐のあとには必ず恵みの光が降り注ぐことを、一枚の絵で示しているからです。そうです、この一枚の絵と一文は、言うまでもなく、“人生の嵐”のことを言っています。人生をはるかな港にたどり着くまでの海に例えるなら、まさしく人生の海の嵐です。私たちの人生に時として起こる“嵐”には、この嵐を通してでなければ知ることのできない神様の目的があるのです。その嵐を信仰をもって耐え忍ぶとき、必ず神様が実現してくださる“何か”を伴った目的が――。

 

【解説】 落雷の瞬間を捉えた、印象的な絵ですね。ただしこの一文、賢明なあなたは、”人生の嵐”と捉えてくださいね。

 

 

 

"Sometimes God allows storms to come together in such a way that they ultimately fulfill something that would never have happened otherwise."

 

 ~ Beth Moore

 

Artist: John Sloane