◆愛の支配か、恐怖の支配か◆

 

愛をもって支配してくださるキリストを持たない者は、このお方がひとたび“復讐の衣”を着けられたら、恐怖をもって支配するキリストを持つことになるのだ。

 

 

 

【解説】 キリストが”復讐の衣”を身に帯びるときというのは、世の中のように、誰かが誰かを激しく苦しめたり、あるいはその愛する人を死に追いやったりするときに報復するようなものではありません。それは、キリストが、ご自身の命を身代わりにお捨てになるほどに、永遠の愛をもって愛してくださるのに、その愛を受け入れず、キリストの愛のもとに生きる生き方を意志的に拒む者に対して、永遠の滅びの道をもって報いられるということです。神様にとっては、愛を拒まれることが、最大の苦しみであり、聖なる“報復”に値する敵意となるのです。神様に報復されるという恐怖を持って生きることほど、恐ろしいことはありません。キリストの愛のうちに憩うて生きるか、キリストを拒んで滅びの恐怖の内に生きるか、人間は、最初に罪を犯したアダムの時以来、一人一人が問われているのです。

 

 

 

They who will not have Christ to rule over them in love, shall have Him rule over them in terror when He puts on the garments of vengeance.