◆美しい足の裏にご用心◆

 

―美しい足の裏にご用心―

 

 

 

“罪”の虎のベルベットのような足は、かき裂く鋭い爪を隠している。

 

 

 

【解説】 笑う場ではないのですが、数時間前に、「猫のモフモフ足の陰には鋭い爪が」と言ったばかりなので、この偶然に少しばかりおかしくなりました。でも相手が”罪”となれば、笑ってはいられません。虎も、ビロード(昔はこう言いました)のように光沢のあり、滑らかな自慢の足を、”罪”の代名詞にされてはいい迷惑でしょうが、虎の足も猫の足も(ちなみに、猫は虎に比べてあんなに小さくても、れっきとしたネコ科の元祖で、虎も百獣の王のライオンも、皆ネコ目ネコ科です!…あ、これは脱線。)、状況によっては”凶器”に変わるというのは事実ですので、“罪”の本質を例えるには最もふさわしいと人間に認定されたということで、ここは諦めてもらいましょう。人間が、虎の足の毛並みの美しさに心を奪われ、愛撫しようとすると、とたんに隠された鋭い爪が襲いかかる…、それと同じように、あまりに美しいもの、“まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするのにいかにも好ましいもの”(創世記3:6)には、十分に気をつけねばなりません。私も最近、この爪に大きな傷を負いました。「私は大丈夫、これこのとおり立っている」と思うときは、 倒れないように重々気をつけなければなりません。サタンが悪の力の限りに意を注ぐのは、”罪を偽装する”、”罪を罪でないように見せかける”こと、そのために、”罪を最も美しく装う”ことです。その極みとして、“天使”をさえ装うのですから! この罠に陥らないためには、神様に祈るしかありません。「主よ、真実と偽り、正しいものと悪しきものを見分ける知恵をお与えください。」そして真心を込めて“主の祈り”の一節、「我を試みに遭わせず、悪より救いいだしたまえ」と――。

 

(Ⅰコリント10:12 「ですから、立っていると思う者は、倒れないように気をつけなさい。」

 

(Ⅱコリント 11:14 「しかし、驚くには及びません。サタンさえ光の御使いに変装するのです。」

 

 

 

The velvet paw of the tiger of sin conceals a lacerating claw.