◆罪を憎まば名前まで◆

 

悪臭漂うがごとき罪に、まともな呼び名を与えることはない。罪はなんとでも好きなように呼べばいい。その名よりも甘美に匂うことはないのだ。

 

 

 

【解説】 スポルジョン、容赦がありませんね。ちなみに、もともと“狩猟闘争型”の血が流れている欧米人には、ののしり語が豊富なのです。Fuck you! Mother Fucker! Holy shit! Bullshit! Asshole! Bitch! Son of a bitch! Damn it!などなど、原文の意味は書くもはばかられるほど。それに対して、先日も書きましたが、農耕型の日本人には、ののしり語の語彙が少なく、映像翻訳者は苦労します。原語でかなり露骨なののしり語を使っていて、ほんとはそれを正しく出したほうが話者の憎しみが伝わるのに、ふさわしい日本語訳をさんざ考えても、字数の制限もあって、字幕は結局「野郎!」「畜生!」「アホ!」「バカ!」で終わってしまうのです。それはさておき、スポルジョンの言わんとするところは、それほどに”罪”は忌まわしいもの、徹底して、その臭いさえ忌み嫌うべきものだということですね。私の鼻につく臭いは、“傲慢臭”です。主の前に本当にへりくだっていない人は、1分話せば、その臭いは漂ってきます。その一方で、私たちは、自分自身のことを考えなければなりません。”私は、良きキリストの香りを放っているだろうか?”と。嫌な口臭が自分では気づかないように、知らず知らずのうちに、言葉と行いで、不快な臭いを発していないだろうか? いつもみ言葉と祈りの中で、神様に探っていただかなければなりません。そしてへりくだって、人の話を素直に聞ける者になりたいと思います。

 

(Ⅱコリント2:14,15 「しかし、神に感謝します。神はいつでも、私たちを導いてキリストによる勝利の行列に加え、至る所で私たちを通して、キリストを知る知識のかおりを放ってくださいます。私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神の前にかぐわしいキリストのかおりなのです。」

 

 

 

Do not give fair names to foul sins; call them what you will, they will smell no sweeter.