◆祈りについて想うこと(4)◆

キリスト教の真髄というのは、史上最も栄光に富んだお方との、“進行形の会話”の中で生きるということです。

【解説】「史上最も栄光に富んだお方」の“お方”と訳した原文は、文の途中で大文字で始まるMan、言わば“The 人”です。今から2000年前、天の栄光を捨てて人となられ、罪びとたちと語り、彼らを慰め、教え、神の国を語り伝え、自らをSon of Man”人の子”と呼ばれた神のみ子イエス・キリストです。この、地上に枕するところも持たなかったお方こそ、かつて地上を歩まれた、”史上ただ一人の天の栄光を秘めたお方”なのです。そして、このお方からキリスト教2000年の歴史は始まりました。でも、そのキリスト教の“核”となるものはなんなのか? 世に「キリスト教の定義」はごまんとありますが、今掲げたこの定義はいかがですか? 一言で言えば、もし“祈り”がなければ、キリスト教は存在しない。過去でもない、はるかな未来でもない、生ける神との“今、この時の会話”がなければ、その2000年の歴史も存在しないということです。今、あなたが、息をするのと同じほど自然に、神様と会話をしながら生きることがどれほど重要なことなのか、お分かりですか? 実に、あなたの神様との会話が、キリスト教を支え、かたちづくっているのです! 

主よ、感謝します。今日も、今も、あなたとの会話の中に生かしてください。召されるその瞬間まで、あなたとの語らいをやめることがありませんように。この貧しい祈りを通して、あなたのみ国に連ならせてください。神学の何たるかも分からぬ愚かな者ですが、ただ休みなくあなたと会話を続けることによって、あなたのみ教えの真髄を、恐れ多くもこの身に帯びさせてくださいますように――。み名によって。アーメン。

 

The essence of Christianity is living in an ongoing dialogue with the most glorious Man ever.