◆神は救われたい人を救われる◆

◆チャールズ・スポルジョン “説教者のプリンス”◆

Charles Spurgeon The Prince of Preachers

―神は救われたい人を救われる―

 

神は、不本意で気が進まない人間を救おうとはなさらないが、ご自身の力を特別に表される日には、その人を“自発的”な思いにさせてくださるのだ。

 

【解説】 「ご自身の力を特別に表される日」と訳した原語the day of his power の直訳は、「彼の力の日」です。思うに、これは万人共通に神様のみ力が特別に表される日ではなくて、その人、その人にとって、救われるに最もふさわしい、神様が定められた日ということだと思います。神様は、人間に”自由意志”を与えられ、決して救いを強制なさるお方ではありませんが、しかもなお、「主を信じよう」という自発的な思いに私たちを導いてくださるのは、神様の主権的力なのです。神様の”選びと召し”の日は、私たちが“信仰”によって神様を心に受け入れる特別の日――これは、人間の理性を超えた信仰の“奥義”です。

 

(エペソ2:8 「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。」

(Ⅱコリ 6:2 「神は言われます。『わたしは、恵みの時にあなたに答え、救いの日にあなたを助けた。』確かに、今は恵みの時、今は救いの日です。」

 

God does not save an unwilling man, but he makes him willing in the day of his power.