◆サタンの首根っこには◆

サタンの首の後ろには、釘の傷跡のある足跡が刻まれている。

C.S. ルイス~

 

【解説】 ”首根っこをつかまれる”という表現が、思い浮かびますね。大きな存在にここを抑えられると、身動きがとれなくなることの例えで、親猫にそうやって運ばれる子猫の姿も浮かんできます。悪しきサタンも霊的存在で人の目には見えないので、いきおい擬人化した表現になりますが、私たちの生活の様々な局面で、物事がうまくいかないどころか、ことごとく妨害に遭ったり、思いもかけない厄災が降りかかったりするとき、背後にはこの悪の存在がいます。それに思いを致すと、私たちは、サタンが、あたかも牙をむき出して、襲いかかってくるような恐怖に捉われます。でもそんなときは、すかさず“サタンの首根っこ”を思い起こしましょう。私たちのために、十字架の死に至るまで、苦しみの全てを負ってくださったお方の釘跡のある足跡が、そこに食い入るように、しっかりと刻まれているのです。しょせんサタンは、私たちの信仰を試すために、神様に行っとき暗躍することを許された存在で(ヨブ記1612)、分を超えて、私たちを耐えられないような苦しみ合わせることは絶対にできず、下記のみ言葉に約束されているように、やがて来る永遠の滅びを待っている存在だということを、決して忘れずにいましょうね。

 

(創世記3:14,15「神である主は蛇に仰せられた。『おまえが、こんな事をしたので、おまえは、あらゆる家畜、あらゆる野の獣よりものろわれる。おまえは、一生、腹ばいで歩き、ちりを食べなければならない。わたしは、おまえと女との間に、また、おまえの子孫と女の子孫との間に、敵意を置く。彼は、おまえの頭を踏み砕き、おまえは、彼のかかとにかみつく。』」

(黙示録 12:9「こうして、この巨大な竜、すなわち、悪魔とか、サタンとか呼ばれて、全世界を惑わす、あの古い蛇は投げ落とされた。彼は地上に投げ落とされ、彼の使いどもも彼とともに投げ落とされた。」

 

On the back of Satan’s neck is a nail scarred footprint.

"The kingdom of our God, and the power of His Christ have come, for the accuser of our brethren, who accused them before our God day and night, has been cast down" (Rev. 12:10).

-C.S. Lewis