2020年

2月

16日

◆人生で最も緊急な質問◆

人生で、最も永続性のある、それでいて急を要する質問は、

「あなたは他者(ひと)のために何をしているか?」である。

~マーティン・ルーサー・キング Jr.~

 

Life’s most persistent and urgent question is, “What are you doing for others?” – Martin Luther King Jr. (by Positive Focus)

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2020年

1月

24日

◆”この日”を終わらせるために◆

私たちの人生は、

本当に大切なことに沈黙する日を終わらせるために

始まるのだ。

~マーティン・ルーサー・キングJr.~

【解説】 アメリカでも、日本でも、中国でも、北朝鮮でも、世界の至るところで、権力者の横暴が幅を利かせています。そしてほんの少数の勇気ある人々が、為政者の過誤に「ノー」を唱えます。たとえそのために、時には命の危険にさらされても――。キング牧師は、その勇気ある人々の一人でした。彼は、言うべきことを、言うべきときに言わないのは、もはや死んでいるに等しいと考えたのです。人が生きていることを実感するのは、人間として、しなければならないことを成し終えた時です。その意味で、「人生」と訳した彼の言葉の原文lifeは「命」「生」でもあるのです。

彼の言葉はまた、19世紀に活躍したアメリカの女流作家・詩人エラ・ウィーラー・ウィルコックスの詩の一節を思い出させます。

To sin by silence/ when we should protest/ makes cowards out of men

抗議すべき時に、

“沈黙”によって罪を犯すことは

人間の中に卑怯者をつくり出す。

この国に生きる者として、私たちも自分を取り巻く地域社会、そして国の政治への自らの関わりを考えなければなりません。イエス様のあのお言葉に深く思いを致しながら――。

(ルカ 19:40)「わたしは、あなたがたに言います。もしこの人たちが黙れば、石が叫びます。」

Our lives begin to end the day we become silent about things that matter. – Martin Luther King Jr.

(by Positive Enlightenment is Here)

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2020年

1月

23日

◆死を知って生を知る◆

なんのために死ぬのかを知るまでは、

人は、なぜ生きているのかを本当に知ることはない。

~マーティン・ルーサー・キング Jr.

【解説】 キリスト者的に言うなら、「誰のために死ぬのか」ということですね。彼は心の中に、いつもこの“死”を秘めていました。彼には、「このお方のために、死ななければならないのなら死にます」(エステル4:16)という覚悟がいつも備わっていたのです。それが、彼をあのように、“黒人の権利のために武器なしで闘う”という、途方もなくはるかな希望を見据えた激しい“生”を可能にしたのでした。けれども静まって考えれば、これは、神に特別に選ばれた彼だからできたことではなく、死ぬべき身をキリストによって生かされた私たち一人一人が、しかと身に着けておかなければならない聖書の死生観ですよね。

(Ⅱコリント 5:15) 「また、キリストがすべての人のために死なれたのは、生きている人々が、もはや自分のためにではなく、自分のために死んでよみがえった方のために生きるためなのです。」

(ローマ 14:8) 「もし生きるなら、主のために生き、もし死ぬなら、主のために死ぬのです。ですから、生きるにしても、死ぬにしても、私たちは主のものです。」

No one really knows why they are alive until they know what they’d die for. – Martin Luther King Jr.

(by Be Positive Be Real)

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2020年

1月

22日

◆光と愛だけが◆

暗闇は、暗闇を追い出すことはできない。

光だけが そうすることができる。

憎しみは、憎しみを追い出すことはできない。

愛だけが、そうすることができるのだ。

~マーティン・ルーサー・キングJr.~

 

【解説】 こう宣言し、この信念に従って“黒人の人権確立”のために生涯をかけた彼は、この信念に殉じて凶弾に倒れました。彼が“光”、“愛”と言ったとき、いつも彼の心にあり、彼が見つめ続けたものは、光そのもの、愛そのものであられたイエス・キリストでした。彼の短い生涯は、キリストの十字架への道を、それることなく忠実にたどった道行きだったのです。

 

Darkness cannot drive out darkness. Only LIGHT can do that. Hate cannot drive out hate. Only LOVE can do that. – Dr. Martin Luther King Jr.

(by Tenderly Theresa)

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2019年

1月

19日

◆兄弟愛: 最も難しいわざ◆

私たちは、物質的に豊かになればなるほど、

道徳的、霊的には貧しくなった。

私たちは、空中を鳥のように飛び、

水中を魚のように泳ぐことを学んだ。

だが、“同胞(はらから)として共に生きる”という

最も単純なわざをいまだに学んでいないのだ。

~マーティン・ルーサー・キング Jr. (1929-1968)~

 

【解説】 今年は、キング牧師生誕90周年で、この1月15日が誕生日でした。来週の1月第3月曜、21日が、アメリカの多くの州でそのことを祝い、彼の業績をしのぶ国民の休日です。生きていれば90歳、でも彼が凶弾に倒れたのは、39歳の、惜しんで余りある若さでした。

黒人の人権の確立のために生涯闘い、そのために命をささげた彼が残した多くの言葉の中で、今日はこの言葉に耳を傾けましょう。彼の死から半世紀を経ても、彼が最も心を痛めたこの事実は、いまだに変わっていないのです。けれども彼は、その厳しい現実の中で、I have a dream – one day…と叫びました。彼の”夢”(信念)の根拠は、聖書に、そしてそれを可能にするイエス・キリストの再臨の日にありました。その夢は、かの日を望みつつ、私たちが実現していくべきものとして、一人一人に託されているのです。私が、あなたが、自分の置かれた場所で、お互いのあらゆる違いを超えて、”兄弟姉妹”として愛し合うことを通して――。

 

The richer we have become materially, the poorer we have become morally and spiritually. We have learned to fly the air like birds and swim the sea like fish, but we have not learned the simple art of living together as brothers. – Martin Luther King Jr.

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2018年

4月

08日

◆私にとって、M・L・キングJr.博士とは誰か?◆

毎朝、オランダ、アムステルダムのファウンデーション・アカデミーにある私のオフィスに入るたびに、マーティン・ルーサー・キングJr. の写真が、彼の最も有名な言葉 「私には夢がある」と共に、私を迎えてくれる。この言葉は、私がここアムステルダムで、私が持っているささやかな力をもって行っている、私の黒人の兄弟姉妹たち、またこの社会のさまざまな少数グループの人たちの“声”になろうと努める仕事を続けることを、内から奮い立たせてくれる。過去500年間、私の黒人の兄弟姉妹たちは、組織的な人種差別、奴隷制度、人種売買を味わってきたし、現代においても、彼らは隠された偏見と人種差別に直面しているのである。

 もうすでに24年間にわたって、私はアムステルダムにおいて黒人の方々と関わってきた。幾度となく私は、差別され、拒否されたために、涙ながらに私のオフィスを訪れた私の学生たち、友人たち、教会の家族たちに会ってきた。ほんの数週間前も、そんな私の学生の一人で3人の子供の母親である女性が、こんな経験をした。クラスに向かう地下鉄の電車の中で、彼女が神学書を読んでいると、隣に座っていた2人の大人が、冷やかすようにこう言った。「あんた、何をやろうとしてんだ? 白人と同じように振る舞おうとでも考えてんのか? 本てのは白人のものなんだよ!」 彼らはそんなことを言ったのだ! 私は、ほとんど毎週のように聞いている多くの似たような事例を、いくらでも挙げることができる。私の西欧人の友人たちの中には、こんな反応をする人がいる。「今まで、うまくやってきたろ?」「忘れろ。500年前の話だ」彼らはそう言うのだ。それに対する私の答えは、さしずめこうだ。 「ああ、たぶん君はうまくやってきたかもしれない。でも私が毎日関わっている人たちは、500年前に起こったことのゆえにではなく、今も起こっていることのせいで、いまだに苦闘し、精神的に苦しんでいるんだ。」 法的に言えば、黒人の人々に対する人種差別や偏見は、法律上は禁じられているが、それは多くの人々の心の中ではひそかに生きていて、人々の毎日の振る舞いの中に、蛇のように忍び込んでいる。―目には見えず、隠され、巧妙に、そして容易には突き止められないような形でではあるが、それは紛れもなく生きているのだ!

 キング博士の残した遺産は、継承されなければならない。誰も、キング博士のようにはなれないが、私たちが影響を及ぼせる小さな領域で、私たちは彼の足跡を追って歩き、行動できるのである。
~サミュエル・リー~
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◆1968年4月4日 キング牧師暗殺50周年に寄せて◆
―キング牧師は、今も叫ぶ―

“不法”は、どこであろうとも、“正義”に対する脅迫である。

~マーティン・ルーサー・キング Jr.~

(訳 小川政弘)

Who is Dr. Martin Luther King Jr. to me?
Every morning as I enter my office at Foundation Academy of Amsterdam, the picture of Martin Luther King Jr. welcomes me with his most profound words: “I have a dream...”. These words give me inspiration to continue with the work I am doing here in Amsterdam---trying with my little strength that I have---to be a voice for my black brothers and sisters, as well as for any marginalised groups in the society. In the past five hundred years, my black brothers and sisters have experienced systematic racism, slavery, human trafficking, even currently they are confronted with hidden prejudices and racism.
Already for 24 years I have been involved with the African community in Amsterdam. Many times, I have had students, friends, church families coming to my office full of tears, because they have been discriminated or rejected. Just few weeks ago a black student of mine, a mother of three kids, while she was reading her theology books in the metro on her way to the class, two adults who sat next to her asked her sarcastically: “What are you trying to do? Are you trying to act like white folks? Books are for whites!” they said! I can go on with many examples that I hear almost every week. Some of my western friends, often react like: “have we not dealt with this?” Or “Get over it, it was 500 years ago” they say. My answer to them would be; “yes, perhaps you have dealt with it, but those with whom I am involved every day, are still struggling, internally suffering not only because of what happened five hundred years ago, but also because of what is happening today.” Technically, racism and prejudices against the black people are forbidden in the lawbooks but they are secretly alive in many people’s hearts and like a snake they slip into people’s daily conducts: unseen, hidden, tricky and not easily traceable--- but they are there!
Dr. King’s legacy must continue, none of us can be Dr. King, but in our little spheres of influence we can walk and operate in his footsteps.

Samuel Lee

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2017年

12月

29日

◆失望と希望の大いなる違い◆

私たちは、“時がたてば消える失望”は、受け入れねばならない。

だが、“永遠にまで続く希望”は、決して失ってはならない。

~マーティン・ルーサー・キング Jr.~

 

【解説】 翻訳者が、どうにも日本語にならずに頭を抱える言葉というのが幾つかあります。その一つが、今日のfiniteファイナイトと infiniteインフィニットの対語です。英和辞書を引けば、こうあります。

Finite: 限定されている、限りのある、有限な、測定可能な、絶対でない、神ならぬ。

Infinite: 無限の、無量の、無数の、莫大な、果てしない。

これに依って、「有限な失望」「無限の希望」とやれば、ひとまず事は足りますし、ある程度は皆さんにもお分かりいただけるでしょうが、長年、字幕翻訳の世界で、一瞬に現れては消える言葉を、一にも二にも“分かりやすく”をモットーに生きてきた私には、これでは不満足なのです。そこで悩みに悩んで(少々大げさですが)考え出したのが上記の訳ですが、いかがでしょうか?

これをクリスチャン的にずばり言い換えれば、「この世の失望」「神からの希望」ということになります。私たちの生きるこの世の出来事は、“失望”満載です。でも、それらは、たとえどんなに大きなものでも、いっときの悲しみや喪失感のあと、“過ぎ去り、消えゆく”ものなのです。けれども、ひとたび神様から与えられた希望は、決してあきらめたり、途中でリタイアしたりしてはなりません。ルーサー・キング牧師の場合は、黒人への人種差別の撤廃、彼らの公民権の確立でした。彼は、I have a dream 「私には夢がある」と全世界に呼びかけ、やがて”黒人の少年少女が白人の少年少女と兄弟姉妹として手を取り合うようになる日が来る“という希望を、最期まで貫きました。これが、彼が「神から与えられた希望」です。それは“信仰による”希望です。人間の人格と、尊厳と、そして何よりも、永遠の命につながる希望なのです。

神様、私に、この世の失望は耐えて受け入れ、永遠の希望はどんなことがあっても捨てることのない上よりの力をお与えください。

 

We must

accept finite disappointment,

but

never lose infinite hope.

~Martin

Luther King, Jr.~

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2017年

11月

21日

◆神よ、こんなリーダーを!◆

我々は、こんなリーダーを必要としているのだ。

―金銭を愛するのではなく、正義を愛する人、

―己の名声を愛するのではなく、人間を愛する人を――。

 

~マーティン・ルーサー・キングJr.~

 

【訳者ひと言】 彼は、このようなリーダーシップを、国家に、社会に求めただけではなく、まず自分自身に求め、その生き方を生涯貫きました。

 

We need leaders not in love with money but in love with justice. Not in love with publicity but in love with humanity.

-Martin Luther King. Jr.

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2017年

11月

09日

◆正しいことをする勇気◆

正しいことをするのに、決して、決して恐れてはなりません。とりわけ、人間や動物の安寧が危機に瀕しているときは――。それに対する社会の懲罰などは、私たちがそうしなかったときに、この魂に科せられる傷に比べたら、取るに足りないものです。

~マーティン・ルーサー・キング牧師~

 

【解説】 このキング牧師の信念が、あのバス乗車ボイコット運動を率いさせ、現代の“出エジプト”、ワシントン大行進を成功させ、リンカンの奴隷解放宣言を1世紀後に実現させた、彼の内なる力だったのですね。これを訳しながら、映画「J.F.K.」の冒頭に掲げられた、黒人女性詩人W. ウィルコックスの詩の一節が心に浮かんできました。「抗議すべき時に沈黙するのは卑怯者である。」 

また、“他者”の安寧と幸福の中に、動物も入っていることに、改めて彼のヒューマニズムの普遍性についても考えさせられました。私たち日本人も、あの太平洋戦争中の動物園の動物の薬殺、そして東日本大震災の時に、置き去りにされた多くの牛や犬などの動物たちの、“正しいこと”ができなかった痛ましい記憶を持っているからです。

 この、なすべき善をしなかった罪は、法による刑罰ではありませんが、私たちの良心を、死ぬまで苦しめる“魂の終身刑”です。最近、アメリカ人の友人の女性が、アフリカで現地人による強盗事件に遭って一文無しになり、パスポート再発行の費用も、帰国の飛行機代もない状態で、私にSOSを求めてきました。ちょうど私にも必要があって、送金すべきかどうか迷ったのですが、メールからは絶望のあまり自殺しかねない緊急性が感じられたので、ともかく送金しました。今彼女は、一日も早く返済するために一生懸命働いているので、私の台所はかなり苦しいのですが、そのたびに、「もしあの時、彼女の求めを断ったために、もし彼女の身に万一のことが起こったら、私は生涯苦しむだろう」と思うと、せめても心は安らぎます。

 正しいことをするのには、どんな小さなことでも、本当に勇気が要ります。ある意味、人間にとって一番勇気が要るのはこのことです。特に日本人は、まず周囲の人々(家庭、近所、学校のクラス、会社…)の目が気になりますし、それが法に触れる恐れがあるときは、なおさらです。でも、でも、決して恐れてはいけないのです。なぜなら、それが、罪の世界に生きるキリスト者の“地の塩”“世の光”としての生き方であり、どんなときにも共にいてくださるお方が、恐れに打ち勝つ究極の力をお与えくださるからです。

 

(イザヤ 41:10) 「恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。」

(ヤコブ 4:17)「こういうわけで、なすべき正しいことを知っていながら行わないなら、それはその人の罪です。」

(Ⅰヨハネ 4:18) 「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。恐れる者の愛は、全きものとなっていないのです。」

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2017年

10月

11日

◆前へ! 前へ!◆

もしあなたが飛べなかったら、走りなさい。

もし走れなかったら、歩きなさい。

もし歩けなかったら、這って進みなさい。

だが、あなたが何をするにしても、

前に進み続けなければならないのです。

~マーティン・ルーサー・キング牧師~

 

If you can’t fly, then run. If you

can’t run, then walk. If you can’t walk, then crawl, but whatever you do, you

have to keep moving forward.

-Martin Luther King. Jr.-

 

兄弟たちよ。私は、自分はすでに捕えたなどと考えてはいません。ただ、この一事に励んでいます。すなわち、うしろのものを忘れ、ひたむきに前のものに向かって進み、キリスト・イエスにおいて上に召してくださる神の栄冠を得るために、目標を目ざして一心に走っているのです。

(ピリピ3章13-14節)

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2015年

8月

25日

◆喜んで死ねる人がよく生きる◆

もし人が、”そのために死ねる”何かを見いだしていないなら、彼は生きるにふさわしくないのだ。

~マーティン・ルーサー・キング・ジュニア~

 

If a man hasn’t discovered something that he will die for, he isn’t fit to live.

-Martin Luther King Jr.


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2015年

7月

20日

◆時は今!◆

「正しいことをする時は、常に正しい時(ちょうど時宜を得た時)なのだ。」

(マーティン・ルーサー・キングJr.

 

The time is always right to do what is right.

-Martin Luther King. Jr.


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